インプラント

シムプラントという安全でリスクが少なく、
事前にシミュレーションを行うことができる
インプラント埋入システムを導入しています。

シムプラントとは?

シミュレーションシステムで治療計画を立てます当院ではヨーロッパで開発されたインプラント術前シミュレーションソフトの「SIMPLANT(シムプラント)」を使用して治療計画を立てます。

これは、CTで撮影した画像をもとに顎の骨を3次元に変換し計画を立てるものです。X線撮影ではわからなかった様々なリスクを事前に把握することで、より安全性の高い治療を行うことができるようになります。

また、これまでのインプラント治療は歯科医師の技術・感覚・経験などに依存する形で手術が行われていました。経験豊富なベテランの歯科医師であっても、機械ではありませんので、毎回確実に狙い通りの手術ができる訳ではありません。それを補い、より安全で正確な手術をできるようにするのがシムプラントのガイドシステムです。

シムプラントガイドシステムは、シミュレーションした通りの位置にインプラントを埋入するための支援システムです。
術前の計画時に手術用のガイドを作成するため、埋入位置がずれるなどのリスクがなく、より安全に治療を行うことができます。

シミュレーションシステムで治療計画を立てます

シムプラントを使用するメリット

・使用するインプラントの長さや太さについて最適なものを選択できます

・インプラントを埋入する位置や角度や深さについて最適な状態で行うことができます

・シンプラントガイドを使用することで、シミュレーション通りにインプラントを埋入できます

シムプラントでの治療の流れ

1、CT撮影および型取り

検査はCT撮影を行いますCTによる撮影と歯の型取りを行います。

2、撮影したCT画像をシムプラントに変換および石膏模型の作製

以下はシムプラントの画像です。様々な角度から口腔内の状況が確認できます。
しかしながら歯肉がなく歯と骨だけのCT画像のみなので、現状のイメージがしにくいです。

以下は口腔内の型から作製した模型です。

 

3、インプラント予定部位に歯を作製

作製した石膏模型のインプラント予定部位にワックスで歯を作製します。
これは最終的な治療後のイメージを具現化したものです。
インプラントのサイズや埋入位置などを決める際にもこの最終イメージを基準に設計していきます。

 

4、シムプラントで歯を再現

最終イメージの石膏模型を3Dスキャナで取り込み、シミュレーションソフトであるシムプラントに合成しマッチングさせることで、歯肉とワックスで作製した歯が再現されます。
一般的なCT画像のみの場合は、歯と骨しか映らないため、歯肉などの情報がなく状態をイメージしにくいですが、作製した模型と合成することで歯肉なども表現できるため、シムプラント上に口の中と同様の状態が再現できます。
これにより、より正確にインプラントの埋入位置の設計ができるようになるのです。

また、模型の時点で噛み合わせや見た目の審美性なども考慮されています。

右下の画像について、歯と骨以外に歯茎と最終イメージの歯が追加されています。

以下は再現する前の画像です。

5、インプラントの大きさ、長さ、位置の決定

最終形態の歯も合成されているので、最も適したインプラントのサイズと位置を決定することができます。

以下の動画は埋入位置を決めた画像を回転させているものです。
オレンジ色の点が歯の神経です。インプラントが骨の内側にきちんとおさまり、神経にも接していない適切な位置で設計できていることが確認できます。

6、シミュレーションの説明

患者様へ詳しい手術方法やインプラントの埋入位置、治療後のイメージなどをご説明します。

7、手術用のドリルガイドのオーダー

患者様への説明にて承諾を得られたら、シミュレーション通りにしか入れることができない手術用のドリルガイドをオーダーします。
ドリルガイドには埋入角度や深さ、使用するインプラントの大きさなどすべての情報がインプットされています。
このドリルガイドがあることで、ミスなく設計通りの位置にインプラントを埋入することができるのです。使用するドリルも専用のドリルなので位置がズレることはありません。

以下の動画はオーダーする直前の手術用ドリルガイドです。

ドリルガイドを手術時に口腔内に装着した場合のイメージです。

8、ドリルガイドの完成

最短で10日間程度でドリルガイドが完成します。

  

9、専用のドリルキットを用いてオペ

専用のドリルキットを用いてインプラントの埋入手術を行います。

以下は手術前に設計した画像です。

以下は手術後の画像。

この術前、術後の2枚の画像を比べると、ほぼシミュレーション通りに埋入できていることがわかります。

10、インプラントが骨と結合するまで待つ

埋め込んだインプラントが骨としっかり結合するまで、治癒期間を設けます。目安は1.5ヶ月~6ヶ月で、インプラントは治療に時間がかかる治療法です。手術は短時間で済ませることができるため、すぐに治療が終わるものと思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際には上顎だと平均6ヵ月、下顎だと平均3ヵ月程度の治療期間がかかります。これは手術で埋め込んだインプラントが骨と結合し、しっかりと固定されるかを確認する必要があるからです。

ただ、治療方法や骨や結合の状態によってはそんなに時間をかける必要がない場合もあります。3~6ヵ月という治療期間はインプラント治療が始まった当初に設定されたもので、現在では、技術や治療方法の進歩により短期間で治療を完了することも可能なのです。

11、上部構造をつける

埋め込んだインプラントが骨としっかり結合したことが確認されると、その上に人工の被せ物の歯をつけます。もちろん、その前に仮歯をつけて、最終的な被せ物の形態を決めていきます。

ザイブには、優れた審美性と生体親和性を備えたジルコニア製カスタムアバットメントが用意されております。ジルコニアは、スペースシャトルの断熱保護材、人工股関節の球状骨頭部など様々な用途に用いられています。これらの実績が証明するように強度があるだけでなく、過酷な条件下での優れた耐久性、耐腐食性、生体親和性を持ち合わせた材料です。ジルコニアは従来の素材に比べて機械的強度に優れています。また経年変化にも優れているため、長期にわたる使用でも十分な強度を維持することができます。

一般的に使われているインプラントの素材である純チタンと比べてもジルコニアは細菌の付着量が少ないため、審美性だけでなく上部構造の材料として生体親和性にも優れています。ゆえに、天然歯に比べ細菌に対する防御機能が弱いインプラントにとってジルコニアは優れた素材だといえます。

アパットメント装着後

オールセラミッククラウン装着後

 

     アパットメント装着後           オールセラミッククラウン装着後

初診時

治療後

 

        初診時                     治療後

12、メインテナンスの開始

インプラントをつける一連の治療が終わっても、その後のメインテナンスがとても大切です。しっかりブラッシングをして口の中を清潔にしないと、炎症が起きたり細菌が増えたりして、せっかく結合したインプラントが抜けてしまいかねません。インプラントを長く安定した状態を保つためには、メインテナンスは絶対怠ってはいけないのです。

痛みや腫れがないことが必ずしもうまくいっているということではありませんし、インプラントを入れたからといって、今後何も問題が起きないわけではありません。自分の歯と同様インプラントは長く付き合っていくものですから、毎日のケアやインプラントの状態のチェックなどをし、定期的にメインテナンスをすることが重要なのです。

定期健診では、インプラントはもちろん、全てに異常がないかレントゲンの撮影・口腔内の衛生状態・かみ合わせなどチェックしていきます。また、歯ぎしりなどをされる方には、インプラントに無理な力がかからないように、就寝時にナイトガードを作成する場合もあります。
自分の家で出来るセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアが、インプラントを長く持たせるためにとても重要になってきます。

当クリニックでは、微細なパウダーを吹き付けてプラークやバイオフィルム(細菌の塊)を除去するEMS社(スイス)のエアフローを用いてインプラントのクリーニングを行っています。

エアフローの紹介はこちらをご覧ください

使用するインプラントは信頼性の高いザイブインプラント

インプラント治療は保険が適応されないため、自費での治療になります。治療費用は安いにこしたことはないですが、費用面だけで治療を受ける医院を選択してはいけません。インプラントの材料一つをとっても、良いもの、そうでないものがあります。

当クリニックで使用するインプラントは、歯科業界において世界最大の製造・販売会社であるデンツプライ社(アメリカ)のザイブインプラントを使用しています。ザイブは形状やサイズが、非常に日本人の細い顎に適しているだけでなく、審美修復にも優れたインプラントです。その信頼性と実績は高い評価をうけています。

保証について

健康をより長く維持していくために、フジセデンタルクリニックでは継続して定期健診を受けて頂いている方のみに対して、インプラント本体は10年保証、上部構造(被せ物)は5年保証しております。但し、故意的な破損や、メインテナンスの中断などは保証の対象となりませんのでご了承ください。

治療記録カード

本カードは、口腔内では見えないインプラント体について、治療した部位、使用したインプラント体のロットナンバー、当クリニックの情報を患者様に保管いただくことを目的としています。

  • 治療記録カード
  • 治療記録カード

料金の目安

例)1歯欠損で骨にも歯肉にも問題なく、
ドリルガイドを使用した1回法にて上部構造にジルコニアクラウンを装着した場合

・シムプラントサージカルガイド 54,000
・CT撮影料 10,800
・診断料 21,600
・基本手術料 21,600
・1次オペ 216,000
・アバットメント(金属)32,400
・ジルコニアクラウン 54,000

 total  ¥410,400

詳しい料金はこちらを参考にしてください

インプラントが行えない場合

インプラント治療は口腔内の状態によっては、すぐに行えない場合もあります。歯周病をはじめ虫歯がある方などは、インプラントができる状況になるまで見合わせる場合があります特に歯周病は、インプラントに悪い影響を及ぼすので治療に入る前に解決しておくことが大事です。

虫歯や歯周病の原因となる細菌が口の中に残っていると、インプラント手術の際、感染症を引き起こし、インプラントと骨が結合しにくい状況を作る原因になるからです。また、インプラント治療に年齢制限はありませんが、外科処置に耐えられない人や、外科手術を伴うために重い糖尿病や肝臓疾患などの症状がある場合も、治療を見合わせる場合もあります。この項目以外にも、患者様によって状態は異なりますので、しっかりとした診断・診査が必要になります。

Tel.0952-27-7011

TEL:0952-27-7011
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